日本人の名言 茨木のり子

ぱさぱさに乾いてゆく心をひとのせいにはするな・・・ / 茨木のり子

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2015.08.14-Vol.0693
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★今日の名言★
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「自分の感受性くらい」

 ぱさぱさに乾いてゆく心を
 ひとのせいにはするな
 みずから水やりを怠っておいて

 気難しくなってきたのを
 友人のせいにはするな
 しなやかさを失ったのはどちらなのか

 苛立つのを
 近親のせいにはするな
 なにもかも下手だったのはわたくし

 初心消えかかるのを
 暮らしのせいにはするな
 そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

 駄目なことの一切を
 時代のせいにはするな
 わずかに光る尊厳の放棄

 自分の感受性くらい
 自分で守れ
 ばかものよ

              <茨木のり子>

茨木のり子

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◆一口豆知識◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇広辞苑より◇◇◇◇

感受性(かんじゅせい)・・・

(1)外界の印象を受けいれる能力。物を感じとる力。感性。
(2)生物体において、環境からの刺激、特に薬剤や病原体により感
   覚または反応を誘発され得る性質。受容性。

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※喫煙室(雑談コーナー)

ひしひしと伝わってくるものがある。

戦後の日本を代表する女性詩人である茨木のり子の代表作である。

個人的なことで恐縮だが、7月23日未明に妻の母が他界。

折しも当日の夜は、私の友人であるTBS「報道特集」のメインキャスタ
ー金平茂紀氏に東京から旭川に出向いてもらい旭川青年大学において
1,300名余りの受講者を前に講演会を行ってもらう予定だったのだ。

素晴らしい講演会のことは後日、名言集にも書かせて頂くことにする
が、取材日程が大変な中での友情に心からの感謝を申し上げたい。

以前「ニュース23」の筑紫哲也氏が癌で亡くなられて暫くして金平氏
から一冊の本が送られてきたことがある。

当時、金平氏はTBSアメリカ総局長をやられていたのだが、各界の著名
人が氏のご逝去を悼み鎮魂歌を綴った「筑紫哲也」という雑誌である。

勿論、金平氏も生前の筑紫哲也氏への想いを寄稿しているのだが・・
・。

筑紫哲也氏は2007年5月10日に医師から肺癌と宣告された4日後に「ニ
ュース23」の「多事争論」でその事実を告白している。

72歳の誕生日を迎えた6月23日から書き始めた「残日録」という日記の
中で2月10日にこういう一文が書かれている。

『前略
お申し越しの「私が選ぶ10冊」のリストをお送りします。私たちの国
では詩人(歌人やソングライターもふくむ)に対して与えられて当然
の評価や位置が与えられていないことへの抗議と自己批判をこめて作
成しますと、こんな10冊になってしまいます。よろしく。

(1)茨木のり子「倚りかからず」(筑摩書房)』

これ以上は書かないが、筑紫哲也氏は類稀なる読者家としても知られ
ている。

その膨大な蔵書の中から抜粋して第一番目に「茨木のり子」を挙げて
いるのである。

今日は代表作の中から特に人気の高い作品を2編ご紹介させて頂く。

『一人は賑やか』

一人でいるのは 賑やかだ
賑やかな賑やかな森だよ
夢がぱちぱち はぜてくる
よからぬ思いも 湧いてくる
エーデルワイスも 毒の茸も

一人でいるのは 賑やかだ
賑やかな賑やかな海だよ
水平線もかたむいて
荒れに荒れっちまう夜もある
なぎの日生まれる馬鹿貝もある

一人でいるのは賑やかだ
誓って負け惜しみなんかじゃない
一人でいるとき淋しいやつが
二人寄ったら なお淋しい

おおぜい寄ったなら
だ だ だ だ だっと 堕落だな

恋人よ
まだどこにいるのかもわからない 君
一人でいるとき 一番賑やかなヤツで
あってくれ

『わたしが一番きれいだったとき』

わたしが一番きれいだったとき
街々はがらがらと崩れていって
とんでもないところから
青空なんかが見えたりした

わたしが一番きれいだったとき
まわりの人達が沢山死んだ
工場で 海で 名もない島で
わたしはおしゃれのきっかけを落としてしまった

わたしが一番きれいだったとき
誰もやさしい贈り物を捧げてはくれなかった
男たちは挙手の礼しか知らなくて
きれいな眼差だけを残し皆(みな)発っていった

わたしが一番きれいだったとき
わたしの頭はからっぽで
わたしの心はかたくなで
手足ばかりが栗色に光った

わたしが一番きれいだったとき
わたしの国は戦争で負けた
そんな馬鹿なことってあるものか
ブラウスの腕をまくり卑屈な町をのし歩いた

わたしが一番きれいだったとき
ラジオからはジャズが溢れた
禁煙を破ったときのようにくらくらしながら
わたしは異国の甘い音楽をむさぼった

わたしが一番きれいだったとき
わたしはとてもふしあわせ
わたしはとてもとんちんかん
わたしはめっぽうさびしかった

だから決めた できれば長生きすることに
年とってから凄く美しい絵を描いた
フランスのルオー爺さんのように ね

       ☆——————————☆

茨木のり子

茨木 のり子(いばらぎ のりこ、本姓・三浦(みうら)、1926年(大
正15年)6月12日 – 2006年(平成18年)2月17日)は、『櫂 (同人誌)
』を創刊し、戦後詩を牽引した日本を代表する女性詩人にして童話作
家、エッセイスト、脚本家である。

戦中・戦後の社会を感情的側面から清新的に描いた叙情詩を多数創作
した。主な詩集に『鎮魂歌』、『自分の感受性くらい』、『見えない
配達夫』などがある。

「わたしが一番きれいだったとき」は多数の国語教科書に掲載され、
彼女の最も有名な詩のうちの1つである。

[経歴]

大阪府生まれ、愛知県西尾市育ち。愛知県立西尾高等女学校を卒業後
上京し、帝国女子医学・薬学・理学専門学校薬学部に進学する。上京
後は、戦時下の動乱に巻き込まれ、空襲・飢餓などに苦しむが何とか
生き抜き20歳の時に終戦を迎え、1946年9月に同校を繰り上げ卒業する

帝国劇場で上映されていたシェークスピアの喜劇「真夏の夜の夢」に
感化され劇作の道を志す。「読売新聞第1回戯曲募集」で佳作に選ばれ
たり、自作童話2編がNHKラジオで放送されるなど童話作家・脚本家と
して評価される。1950年に医師である三浦安信と結婚。埼玉県所沢町
(現、所沢市)に移り住む。

家事のかたわら「詩学 (雑誌)」の詩学研究会という投稿欄に投稿を始
める。最初は二篇を投稿し、そのうちの一篇である「いさましい歌」
が選者村野四郎に選ばれ、1950年9月号に掲載される。1953年に川崎洋
からの誘いで、「櫂 (同人誌)」の創刊にたずさわる。創刊号は川崎洋
・茨木のり子の二人だけの同人誌だったが、二号からは谷川俊太郎、
三号から舟岡遊治郎・吉野弘、四号から水尾比呂志が参加し、その後
の第二次戦後派の詩人を多数輩出するようになった。

1976年より韓国語を習い始め、韓国現代詩の紹介に尽力する。1991年
に『韓国現代詩選』で読売文学賞(研究・翻訳部門)を受賞。

1999年に刊行された詩集『倚りかからず』が10月16日の朝日新聞「天
声人語」で取り上げられたことで話題になり、詩集としては異例の15
万部の売り上げを記録した。

2006年2月17日、病気のため東京都西東京市東伏見の自宅で死去。享年
79。夫・安信と1975年に死別してから独り暮らしで、19日に訪ねて来
た親戚が寝室で死亡しているのを発見した。すでに遺書は用意されて
あった。鶴岡市加茂の浄禅寺にある夫の眠る墓地に埋葬された。

        フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

茨木のり子の本
自己啓発書のベストセラー

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★☆「keiko通信 from NewYork」☆★

「靴を脱いでから腰掛ける?」

ある歯医者でのこと・・・

治療室は窓向きに腰掛け、両方の患者が使えるレントゲンがそれぞれ
設置してあります。衝立で患者の顔は見えませんが、歯医者、助手の
動きは時々見える12部屋もある歯医者です。

何気なく隣を見ると診察台の患者は靴を脱いで素足で治療中でした。

(ニューヨークでは夏には老若男女半ズボンにサンダル履きの人が多
くなります)

アメリカの歯医者では靴を脱ぐ必要はありませんが、ハワイ在住の友
人はかつて靴を脱いで歯医者の治療を受けたそうです。

                  Keiko

★ちょっと一言!

※皆さん、お元気ですか?

明日は終戦記念日、そしてお盆の真っ最中ですね。
皆さんは里帰りをされてお墓参りなどされるのでしょうか?

暑さはまだまだ続きそうです。
健康に気をつけて元気に毎日をお過ごしくださいね♪

源太は我が家の愛犬です。

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出来る限り、お返事は差し上げますのでお気軽にメールして下さい。
当メルマガで掲載させていただくこともありますが、匿名希望と書いて
いただければ実名を出すことはありません。

まずは自分自身を信じ、愛することから始めよう!

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編集後記+++++++++++++++++++++++++++++

世の中には人間の一生をも左右してしまうような、心の底から魂を揺さぶら
れるような素晴らしい金言や格言が数多くあります。
あなたも辛い時や悲しい時、何気ない一言で勇気づけられた経験はないだろ
うか?

仕事をしながらメルマガを発行しようと決意したのは、そういう名言の数々
を一人でも多くの方々に紹介したいと思ったからです。
今までの仕事だけの人生に物足りなさを感じていたということもあります。

「生きることとは自分自身を表現することである!」と言ったのは誰だった
ろう?自分自身を表現することにより、ほんの少しでも周りの人たちを幸せ
にするお手伝いが出来れば望外の幸せです。

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ここまでお読み頂きありがとうございます。
皆さまからのご意見・ご感想をお待ちしています。

豊かで、より良き人生を共に歩んで行くことが出来ますように!

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