境野勝悟 日本人の名言

お母さんを「太陽」と呼んだ日本人・・・ / 境野勝悟

投稿日:2013年2月22日 更新日:

2013.02.22-Vol.0563
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★今日の名言★
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 お母さんを「太陽」と呼んだ日本人

           『日本のこころの教育』より

僕が小学校の一年のときのある日、
「ただいま」って家に帰ると、
お母さんがいないときがありました。

お父さんに、「お母さんどうしたの?」と聞くと、
「稲刈りで実家へ手伝いに行ったよ」と言う。

そして、

「きょうはお母さんがいないから、
 おれが温かいうどんをつくってやる」

と言って、親父がうどんをつくってくれました。
ところが、温かいうどんのはずなのに、
お父さんのつくったうどんはなぜか冷やっこいんです。

一方、「ただいま」と家に帰って
お母さんがいるときは僕はいつでも
「お母さん、何かないの?」と聞きました。

すると、母は

「おまえは人の顔さえ見れば食い物のことばっかり言って、
 食いしん坊だね。そこに、ほら、芋があるよ」

って言う。

そういうときは決まって、
きのうふかしたさつま芋が目ざるの中に入っていました。

かかっているふきんを取ると、
芋はいつもひゃーッと冷たいんです。
だけれども、お母さんのそばで食う芋は
不思議に温かかった。

これは、もしかすると
女性には理解できないかもしれないけれども、
男性にはわかってもらえると思います。

お母さんが家にいると黙っていても明るいのです。
あたたかいのです。

それで、わたくしたち男は自分の妻に対して、
「日身(カミ)」に「さん」をつけて
「日身(カミ))さん」と言ったんです。

丁寧なところでは、これに「お」をつけて
「お日身(カミ)さん」といったんですよ。

何でしょうか。

この「日身(カミ)」という意味は?

「カ」は古い言葉では「カカ」といいました。
もっと古い言葉では「カアカア」といった。
さらに古い言葉では「カッカッ」といったんです。

「カカ」「カアカア」「カッカッ」
これが「カ」となるんですね。
「ミ」というのは、わたくしたちの身体という意味です。

ですから、「日身(カミ)」とは、わたくしたちの身体は
「カカ」の身体である、「カアカア」の身体である、
「カッカッ」の身体であるという意味なんです。

では、「カカ」「カアカア」「カッカッ」という音は、
古代では一体何を意味したのでしょうか。

「カッカッ」というのは、
太陽が燃えている様子を表す擬態語でした。
「カッカッ」とは、実は太陽のことを指したのですね。

「カアカア」「カカ」という音も同様です。
つまり、わたくしたちの体、わたくしたちの命は
太陽の命の身体であるということを、
「日・身(カミ)」(太陽の身体)と言ったんです。

「カミ」の「カ」に「日」という漢字が当てられているのを見れば、
「カ」が太陽のことを意味しているということがわかるでしょう。

「日身(カミ)」とは、
太陽の体、太陽の身体という意味だったのです。

お母さんはいつも明るくて、あたたかくて、
しかも朝、昼、晩、と食事をつくってくださって、
わたくしたちの生命を育ててくださいます。
わたくしたちの身体を産んでくださいます。

母親というのはわたくしたちを産み、
その上私たちを育ててくれます。

母親は太陽さんのような恵みの力によって
わたくしたちを世話してくれる。

母親はまさに太陽さんそのものだということから、
母親のことをむかしは
「お日身(カミ)さん」といったのです。

              <境野勝悟>(東洋思想家)

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◆一口豆知識◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇広辞苑より◇◇◇◇

母(はは)・・・

(奈良時代にはファファ、平安時代にはファワと発音されるようにな
 った。院政期の写本である「元永本古今集」には「はわ」と書いた
 例がある)

(1)おんなおや。子のある女。母親。また、配偶者の母をもいう。
(2)物事を生み出すもと。

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※喫煙室(雑談コーナー)

今日、ご紹介させていただいたのは、致知出版社刊「日本のこころの
教育」に収録されている冒頭部分である。

東洋思想家の境野勝悟氏が、高校生を対象に「日本の心の教育」とい
う講演をされた時に非常に話題になったものを書き起こしたものであ
る。

今日の名言を読まれて、皆さんはどう感じたのだろう?

「かかっているふきんを取ると、
 芋はいつもひゃーッと冷たいんです。
 だけれども、お母さんのそばで食う芋は
 不思議に温かかった。」

この一文に集約されているような気がする。

子供にとって母親は唯一無二の存在であり、文字通り太陽のような存
在なのである。

ただただ、そこにいるだけで良いのである。

残念ながら、私の父は昭和58年に、母は平成14年に他界してしまった
が、本当に両親の有難さを感じたのは亡くなった後のことである。

私が危惧するのは、最近の育児放棄や母親が子供に暴力をふるうなど
母親失格の目に余る事件が多発していることである。

       ☆——————————☆

境野勝悟

境野 勝悟(さかいの かつのり、1932年 – )は、日本の哲学者、東
洋思想研究家、作家。神奈川県横浜市出身。

1955年、早稲田大学教育学部卒業(国語国文学)。同年より、私立栄
光学園にて国語科教員として教鞭を執る。1973年、同校を退職。

その後、駒澤大学大学院博士後期課程満期退学。

現在、神奈川県大磯町にて「道塾慶陽館」を主宰。また、全国各地に
て講演会を開催している。

[主な著書]

[単著]

・『道元「禅」の言葉』(三笠書房,2008年)
・『人生を支える禅の名言』(致知出版社,2005年)
・『「禅の名問答」に学ぶ人間学』(致知出版社,2004年)
・『陽明学と禅の心』(致知出版社,2003年)
・『日本のこころの教育』(致知出版社,2001年)
・『菜根譚に学ぶ人間学』(致知出版社,2000年)
・『道元と良寛に学ぶ人間学』(致知出版社,1998年)
・『二宮尊徳』(致知出版社,1996年)
・『利休と芭蕉』(致知出版社,1995年)
・『禅の思想に学ぶ人間学』(致知出版社,1994年)
・『老荘思想に学ぶ人間学』(致知出版社,1993年)
・『こころの教育』(共立社,1983年)
・『生きる教育』(共立社,1983年)
・『太陽の教育』(共立社,1983年)

        フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

境野勝悟の本
自己啓発書のベストセラー

        ——————————

★ちょっと一言!

※昨夜(21日)、小学校・中学校で一緒だった友人のお母さんのお通
夜に行ってきました。とても素敵なお母さまで、最近は膀胱癌の手術
を受けた後にパーキンソンを発症して歩くのもままならない生活を送
られていたようです。若い頃は、裁縫教室や料理教室を開かれて後進
の指導に熱心な多彩な方で、私も本当に良くしてもらった記憶があり
ます。享年86歳の生涯を終えられ、今はただ「お疲れさまでした」と
ご冥福をお祈りするばかりです。

皆さん、お元気ですか?
今年の旭川は雪が多くて毎日の除雪が大変です。
除雪のせいなのか、毎日のテニスのせいなのか、肩の調子が悪くて時
々痛みが出ます。
皆さんも健康には本当に気を付けて下さいね。
源太は心臓の薬を飲むようになりましたが、今のところ安定している
ようです。

源太は我が家の愛犬です。

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編集後記+++++++++++++++++++++++++++++

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うか?

仕事をしながらメルマガを発行しようと決意したのは、そういう名言の数々
を一人でも多くの方々に紹介したいと思ったからです。
今までの仕事だけの人生に物足りなさを感じていたということもあります。

「生きることとは自分自身を表現することである!」と言ったのは誰だった
ろう?自分自身を表現することにより、ほんの少しでも周りの人たちを幸せ
にするお手伝いが出来れば望外の幸せです。

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皆さまからのご意見・ご感想をお待ちしています。

豊かで、より良き人生を共に歩んで行くことが出来ますように!

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